50代・60代に突入すると、定年退職というゴールが見え始めます。
何十年も頑張って働いた人の中には、定年退職後ゆっくりと老後生活を迎えたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、残念ながら人生は100年時代に突入しています。
65歳で定年退職しても、人生は後35年もあります。
ですので、仕事を辞めた後もお金の悩みは消えることはありません。
そのため、早期の段階で「資産運用」することが大切です。
そこで今回は50代や60代の人でも始められる資産運用について紹介していきます。
資産形成のポイント
資産運用・資産形成と聞くと、「怪しい株でも買うのでは?」「現金以外信じられない!」と拒絶反応を起こす人もいるのではないでしょうか。
資産を形成していくには「現金以外」の資産を持つことが大切です。
そのため、株や金、不動産など資産を生み出す何かを持たないといけません。
心配や不安を少しでも軽減できるようにこれから一緒に学んでいきましょう。
何を選択して資産形成するにしても、これから紹介するポイントを意識しておきましょう。
現金比率を高くする
資産形成を始める際、「現金比率を高くする」ことが非常に大切です。
現金比率とは資産形成する時に債権や株に回していない現金の割合のことを意味します。
100万円で資産形成して10万円を債権や株に当て、何もしない残金が90万円あれば、現金比率は9対1。
現金比率が高ければ手元に残っているお金が多いため、損するリスクを減らすことができます。
初めて株などで資産形成する人は経験がありませんので、少なからず失敗する可能性があります。
せっかく何十年も働いて築いた資産を失わないためにも、50代・60代は現金比率を高くすることが大切です。
無理をしない!
資産形成を始める時は無理をしてはいけません。
株などで資産形成を始める中で想定以上に利益が出ることがあります。
人によっては短期間で2倍、3倍と資産形成が順調に進むかもしれません。
もちろん良い事ですが、この結果が更なる「欲」をもたらすことになります。
残念ながら、株などで資産形成する場合、直ぐに利益が出ても、それが継続的に続くとは限りません。
利益が出れば、損失が出ることもあります。
利益が出たからと言って、無理をして多額のお金を株に当ててはいけません。
大事なことは「自分の許容範囲」の中で、資産形成することです。
人生100年時代を生き抜く資産を形成するのは長い時間がかかります。
無理をしては短期間で終わり、資産形成は叶いません。
お勧めの資産運用
50代や60代の人が資産形成する時、お勧めするのが「NISA」と「不動産投資」です。
預貯金はあるけど、何をしたらいいか分からない人はNISAと不動産投資のどちらかを始めるようにしましょう。
NISA
NISAとは、NISA口座で株式や投資信託を行うと、利益に対して税金がかかりません。
つまり、NISA口座で資産形成をして利益が出た場合、税金が引かれずまるまる手に入るのです。
そんなNISAには、「つみたてNISA口座」と「一般NISA口座」の2種類が存在します。
2つの違いは主に「年間での購入額の上限」と「非課税で保有できる期間」です。
つみたてNISA口座では年間の買付可能額が最大40万円で最長20年間は非課税となります。
一般NISA口座は年間の買付可能額が最大120万円で最長5年間は非課税です。
どちらもお得なことは間違いありません。
※2024年よりつみたてNISAと一般NISAはひとつのNISA口座に統一されます。
株式購入する場合のひとつの方法として高配当株の記事を別に書いていますので、参考にして見て下さい。
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なぜ、高配当株はやめとけと言われるのか?その理由と対策について解説
続きを見る
また、NISAは「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」など、各証券会社が取り扱っています。
各社の違いとしては、株の取り扱い本数です。
また、資産形成のサポート体制なども異なりますので、NISAを始めたいと思った人はまずどの証券会社で始めるかを確認していきましょう。
別の記事で初心者向けのおすすめネット証券やインデックス投資を紹介しています。
宜しければご参照下さい。
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【初心者向】おすすめネット証券3選+1
続きを見る
-
インデックス投資とは?やり方やメリット、デメリットについて解説
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自分の性格や資産状況と相談しながら、どちらにするかを選びましょう。
不動産投資
株や証券で資産形成することが怖い人には、不動産投資と言う選択もあります。
不動産投資とはその名の通り、不動産に投資して、利益を得ることを意味します。
マンション・戸建て・土地など投資する不動産は様々です。
マンションや戸建てで不動産投資を行う場合、その物件に住む入居者の賃料から利益を得ることになります。
土地の場合、駐車場にして駐車料金から収入を得たり、アパートやマンションを建設して入居者の賃料から利益を得るなど、様々な方法で資金形成が行えます。
不動産投資は不動産を購入するため、事前に資金が必要となる「先行投資型」の資産形成です。
ローンを組む可能性もありますので、専門家に相談するなど安易に飛びつかない方が良い案件となります。
悪徳な仲介屋を見極める事も重要になってきますので、素人には敷居が高いです。
ですが入居者を確保できる条件が揃っていれば、不動産がある限り、長期で安定した家賃収入を得ることができます。
その家賃収入等により、ローンを組んでも早期返済と資産形成が可能になります。
不動産投資を行いたい人は街でよく見かける「三井のリハウス」や「東急リバブル」など身近で有名な不動産屋を訪れて、実際に話を聞くのが良いでしょう。
メリットばかりを伝えてくる不動産屋は要注意です。
デメリットもしっかりと教えてくれる所を探しましょう。
終わりに
以上、50代60代から始めるべき資産運用について紹介してきました。
人生100年時代を生き抜くには、預貯金以外の方法で資産形成することが欠かせません。
今回紹介したNISAと不動産投資は今後の人生を変えてくれるかもしれませんので、是非始めてみてはいかがでしょうか。
投資は自己判断になります、またおいしい話はどこにもありません。
長い時間をコツコツ積み立てて行ける若い人にはかないませんが、1日でも早く、積立NISAや高配当株などを検討しても良いかと思います。
60歳でも10年くらいは積み立てる時間があります。
若い人には時間で勝てなくても、月々の積立金額では勝るかもしれません。
今からでも遅くはありません、やろうと思った時を逃さないで下さいね。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。